分類別の盆踊り唄集 その15

●●● 半節 ●●●

 田植唄の転用。大野町周辺で流行した。

 

1-1-1 盆踊り唄「半節」 大野町中土師(土師) <77・75一口>

☆唄え半節(ソレソレ) 声張り上げてエー

 桧板屋に(ソレソレ) ヨーイサ響くほどエー

 (ヤレ 響くほどの 板屋の桧エー)

☆様よあれ見よ御嶽山よ 蜜柑売り子が灯をとぼす

 (灯をとぼすの 売り子の蜜柑)

☆様は来て待つ出るこたならぬ 庭に篠箱 二度投げた

 (二度投げたの 篠箱庭に)

 

1-2-1 盆踊り唄「半節」 千歳村柴山(柴原) <77・75一口>

☆唄え半節(ヨイヨイ) さらりと上げて

 桧板屋に(ハーヨイヨイ) ヨーイサ響くほどエー

 (ヤー響くほど 板屋の桧エー)

 桧板屋に(ハーヨイヨイ) ヨーイサ響くほどエー

 

 

 

●●● 麦搗き ●●●

 もの搗き唄の転用。直入地方から大野地方(東部を除く)にて流行した。

 

1-1-1 盆踊り唄「もの搗き」 竹田市古園(宮城) <77・75一口>

☆臼にヨーナ(ドッコイ) アー米を入れ(サマヨーヤサノヨイヨイ)

 ぬかぶく時はエ(サマハーヨイヤナ)

 ヤレー五尺ナー(ドッコイ) アー体が(サマヨーヤサノヨイヨイ)

 体が五尺エ(サマハーヨイヤナ) コイタ乱れゆくエ

 (サマセーヨーナ) ドッコイ(ヨーイヤセーヨーナ) ま一丁(ヨーイヤナ)

☆わしと あなたは お蔵の米よ

 いつか 世に出て 世に出ていつか ままとなる

☆三味の 糸さえ 三筋はかかる

 私 あなたに あなたに私ゃ 一筋に

 

1-1-2 盆踊り唄「麦搗き」 久住町青柳(久住) <77・75一口>

☆臼にナー(ドッコイ) 麦を入れ(サーマヨイヤサマヨイヨイ)

 ぬかづく時はヨー(サーマヨイヤセー)

 五尺ナー(ドッコイ) 体が(サーマヨイヤサマヨイヨイ)

 体が五尺ナー(サーマヨイヤナー) 乱れゆくヨー

 (サマセーヨーナ) ドッコイ(ヨーイヨセーヨーナ) ドッコイ(ヨイヨナー)

 

1-1-3 盆踊り唄「麦搗き」 直入町長湯(長湯) <77・75一口

☆臼にヨーナ(ドッコイ) アー麦を入れ(サマヨイヤ サマヨイヨイ)

 ぬかづく時にゃエ(サマセーヨイヤナ)

 五尺ナー(アードッコイ) アー体が(サマヨイヤ サマヨイヨイ)

 体が五尺ナ(サマセーヨイヤナ) コイタ乱れゆくエー

 (サマセーヨーナ) ドッコイ(ヨーイヨセーヨーナ) も一つ(ヨイヨナー)

☆来るか 来るかと 川下見れば 川にゃ 柳の 柳の川にゃ 影ばかり

 

1-1-4 盆踊り唄「麦搗き」 直入町下河原・原・柚柑子(長湯) <77・75一口>

☆臼にヨーナ(ドッコイ) アー麦を入れ(サマヨイヤサノヨイヨイ)

 ぬかぶく時にゃナ(サマセーヨイヤナ)

 五尺ナー(ドッコイ) アー体が(サマヨイヤサノヨイヨイ)

 体が五尺ナ(サマセーヨイヤナ) コイタちぎれゆくエー

 (サマセーヨーナ) ドッコイ(ヨーイヨセーヨーナ) も一つ(ヨイヨナー)

 

1-1-5 盆踊り唄(直入郡) ※『俚謡集』より

☆臼にナ ドッコイ お米を入れ サマヨヤサノヨイヨイ

 ごーしりーな ソッコイ 体が サマヨヤサノヨイヨイ

 こざれゆくエー

 

1-1-6 盆踊り唄「二つ拍子」 緒方町辻(小富士) <77・75一口>

☆今宵さナー(ドッコイ) 踊りは(サーヨイヤサノヨーイヨイ)

 どなたもご苦労ナ(サマナー ヨイヤナー)

 ヤレー これにナー(ドッコイ) これじと(アーヨイヤサノヨーイヨイ)

 これじとこれにナー(サマナー ヨイヤナー) またおいで

 (サノセーヨイヤナー) ドッコイ(ヨイヨナー) ドッコイ(ヨイヨナー)

☆千秋万世 思うこた叶うた 末は鶴亀 鶴亀 末は 五葉の松

 

1-1-7 盆踊り唄「二つ拍子」 緒方町馬場(緒方)、原尻(南緒方) <77・75一口>

☆ヤレー 臼にゃナ(ドッコイ) アー麦を入れ(サーヨーヤサノヨーイヨイ)

 ぬかづくときにゃヨ(サマナー ヨイヤナー)

 ヤレー 五尺ノ(ドッコイ) アー体が(アーヨーヤサノヨーイヨイ)

 体がナーヤレナー(サマナー ヨイヤナー) 乱れゆく

 (サノセーノーヨー) ドッコイ(ヨーヤーセーノーヨー) ドッコイ(アーヨイヤセー)

 

1-1-8 盆踊り唄「二つ拍子」 清川村臼尾(牧口) <77・75一口>

☆ヤレナー 揃うたヨ(ドッコイ) 揃うたヨ(アーヨーヤサノヨイヨイ)

 品よくナー 揃うた(サマヨーヤナ)

 ヤレ 秋のナ(ドッコイ) 出穂よりゃ(アーヨーヤサノヨイヨイ)

 出穂よりゃノーヤレソ よく揃うた

 (アリャセーヨイ) ドッコイ(ヨーヤーセーノーヨ) ドッコイ(ヨーヤーセ)

 

1-1-9 盆踊り唄「二つ拍子」 三重町大白谷(白山) <77・75一口>

☆エヘヘー 様は(ドッコイ) 三夜の(サーヨヤサノ ヨーイヨイ)

 三日月様の(サマーヨイヤナー)

 ヤレ 宵に(ドッコイ) ちらりと(サーヨヤサノ ヨーイヨイ)

 ちらりと宵に(サマーヨイヤナー) 見たばかり

 (アリャセーノーヨ) ドッコイ(ヨーヤセーノーヨ) も一つ(ヨーヤセー)

 

1-1-10 盆踊り唄「麦搗き」 朝地町志賀(上井田) <77・75一口>

☆ヤレー 千秋ナー(アラドッコイ) アー万歳(アラヨーヤサノヨイヨイ)

 イー思う(アードッコイ) こた叶うた(サマナー ヨヤナー)

 ヤレー 末はナー(アードッコイ) アー鶴亀(アーヨーヤサノヨイヨイ)

 鶴亀ナー ヨーイヤナ(サマナー ヨヤナー) アー五葉の松

 (サノセーノ)ドッコイ (ヨーイヤセーノ)ソラ (ヨイヤナー)

 

1-1-11 盆踊り唄「麦搗き」 大野町夏足(大野) <77・75ひとくち>

☆エー こよさナー(アドッコイ) どなたも(アヨーヤサノヨイヨイ)

 エーご苦労(ドッコイ) 労でござるナー(サマーヨイヤナー)

 ヤレ これにマー(アドッコイ) こりずと(アヨーヤサノヨイヨイ)

 こりずとノー ヨーヤルナー(サマーヨイヤナー) またおいで

 (サマセーヨ) ドッコイ(ヨイヤセー エーヨー) ソコ(ヨイヨナー)

☆千秋万歳思うこ こた叶うた 末は鶴亀 鶴亀 五葉の松

 

 

 

●●● 小倉(その1) ●●●

 企救方面にてよく唄われている節で、県北で流行した。「その1」には日田の節を集めた。

 

1-1-1 盆踊り唄「米搗き」 日田市羽田(東有田) <77段物>

☆国の始まりゃ大和の国よネー(ヨーイヨーイ ヨヤセノセッセー)

☆島の始まりゃ淡路が島よ

 

 

 

●●● 小倉(その2) ●●●

 耶馬溪周辺の節を集めた。数種類の節を適当に取り混ぜて唄うこともあって、地域差が分かりずらく、細分化は控えた。

 

2-1-1 盆踊り唄「小倉」 耶馬溪町下郷(下郷)、山国町守実(三郷) <77・75一口>

☆小倉言葉でお寄りなれ来なれ(ソラヨイヨーイ ヨヤサノサ)

 

2-1-2 盆踊り唄「小倉」 山国町大石峠(三郷) <77・75一口>

☆小倉言葉でお寄りなれ来なれ(サノヨイヨーイ ヨイヤサノサ)

☆煙草吸いなれお茶ば召され

 

2-1-3 盆踊り唄「小倉」 耶馬溪町落合(津民) <77段物>

☆東西南北おごめんなされ(サーヨイヨーイ ヨヤサノサ)

☆昔お釈迦のまします時分

 

2-1-4 盆踊り唄「小倉」 耶馬溪町平田(城井) <77一口>

☆アラ揃うた揃うたよ踊り子が揃うた(ソラヨイヨーイ ヨヤサノサ)

☆今夜よい晩 嵐も吹かで

 

2-1-5 盆踊り唄「小倉」 耶馬溪町柿坂(城井) <77・75一口>

☆小倉踊りでお寄りなれ来なれ(ソラヨイヨーイ ヨイヤサノサ)

☆アラ小倉踊りは気の浮く踊り

☆アラ月の出端と約束したに

☆アラお月ゃ山端にわしゃ今ここに

 

 

 

●●● 小倉(その3) ●●●

 囃子が2節ごとに入るものを集めた。中津方面の流行。

 

3-1-1 盆踊り唄「小倉」 中津市伊藤田(三保) <77・77段物>

☆九州豊前の宇佐八幡で 五百年忌の開帳がござる(サーヨイヨーイ ヨヤサノサイ)

☆開帳ござれば芝居もござる 踊る役者はどこから下る

 

 

 

●●● 小倉(その4) ●●●

 「その3」の囃子を簡略化したもの。

 

4-1-1 盆踊り唄「小倉」 中津市大新田(小楠) <77・75一口>

☆踊り踊るならしなよく踊れナ(アラヨイヤサノサ)

☆しなのよいのぬ ソリャ嫁にとる(アラヨイヤサノサ)

☆わしもかてなれこの横へらに

☆つけておくれよ ソリャ短冊を

 

 

 

●●● 米搗き ●●●

 もの搗き唄の転用。玖珠から耶馬溪方面にかけて流行したが、下火になっている。

 

1-1-1 盆踊り唄「米搗き」 山国町守実(三郷) <77・75一口>

☆搗けど小突けンエーど この米ゃヨ(ショイショイ)

 アー搗けぬノンホーヨイトセー(どこのお蔵ンアーの底米か)

 アイサよく言うた よく言うたヨ(ショイショイ)

 アーどこのノンホーヨイトセー(どこのお蔵ンアーの底米か)

☆鮎は瀬にすンウーむ 鳥ゃ木に とまる(人は情けンエーの下に住む)

 よく言うた よく言うた 人は(人は情けンエーの下に住む)

 

1-1-2 盆踊り唄「米搗き」 山国町守実(三郷) <77・75一口>

☆搗けど小突けンエーど この米ゃヨ(ショイショイ)

 アー搗けぬノンホーヨイトサー(どこのお蔵ンアーの底米か)

 アイサお蔵の お蔵のヨ(ショイショイ)

 アーどこのノンホーヨイトサー(どこのお蔵ンアーの底米か)

☆様はよう来ンイーた よう来てヨ(ショイショイ)

 アーくれたノンホーヨイトサー(わしが思いンイーの届いたか)

 あなた思いンイーは届きはヨ(ショイショイ)

 アーせねどノンホーヨイトサー(わしが思いンイーの届いたか)

 

1-1-3 盆踊り唄「米搗き」 山国町大石峠(三郷) <77・75一口>

☆搗けど小突けンゲーど この米ゃヨ(ショイショイ)

 ホーはげぬノンホードッコイセー(どこのお蔵ンガーの底米か)

 

1-1-4 盆踊り唄「米搗き」 耶馬溪町下郷(下郷) <77・75一口>

☆搗けど小突けンエーど この米ゃヨ(ショイショイ)

 アーリャはげぬノンホードッコイショー(どこのお蔵ンアーの底米か)

 オイサよく出た よく言うたヨー(ショイショイ)

 アーリャどこのノンホードッコイショー(どこのお蔵ンアーの底米か)

 

1-1-5 盆踊り唄「米搗き」 耶馬溪町柿坂(城井) <77・75一口>

☆さいたからかンアーさ 柄漏りがヨ(ショイショイ)

 アーすれどノンホードッコイサー(あなた一人ンイーは濡らしゃせぬ)

 ほんによく言うた よく言うたヨー(ショイショイ)

 アーあなたノンホードッコイサー(あなた一人ンイーは濡らしゃせぬ)

 

1-2-1 盆踊り唄「米搗き」 玖珠町戸畑(北山田) <77・75一口>

☆搗けど小突けどこの米ゃ 剥げぬノンホーヨイトセー

 どこのお倉の 底米か(ショイショイ)

☆わしとあなたはお蔵の 米よ いつか世に出てままとなる

 

 

 

●●● 番所踊り(その1) ●●●

 小祝のみの伝承。現行の節を「その1」とした。

 

1-1-1 盆踊り唄「番所踊り」 中津市小祝(中津) <77・72一口>

△シャンシャン オシャシャンノシャン ホラ番所エー

 お場が広うなったヤ コラサー広い(番所場の木を)

☆アラ揃うた揃うたよ みなハーハーエーワーハハンハ ハーハーエー

 みな手が揃うたヤ コラサー稲の(出穂よりゃよく)

☆後生を願うなら 宇佐 宇佐よりゃ中津 中津(寺町ゃ後生)

☆白い浴衣に 南無妙法 南無妙と書いて 南無妙(法蓮華教後生)

☆笹に短冊 たな 七夕さま 川を(隔てて恋)

☆舵を枕に およ およるな殿御 舵は(お船の足)

☆盆の十六日ゃ おど 踊らぬ者は 猫か(鼠か犬)

☆私ゃ小祝 浜 浜辺の生まれ 色の(黒いのは御免)

 

 

 

●●● 番所踊り(その2) ●●●

 現行の節と字脚が異なる。おそらく「その1」のくずしで、昔は両方の節が行われていたのだろうが、今は「その1」のみが唄われている。

 

2-1-1 盆踊り唄「番所踊り」 中津市小祝(中津) <77・75一口>

△番所エー 御場が広い ヤッコラセ 広い番所に来て踊れ

☆番所役人 ソレヤホンホーエ 親切物よ

 ヤッコラセ 腹の痛い時ゃ万金丹

☆後生願うなら宇佐よりゃ中津 中津寺町ゃ後生楽

 

 

 

●●● ソコタナ ●●●

 東有田方面の局地的な流行。

 

1-1-1 盆踊り唄「キョクテン回し」 日田市羽田(東有田) <77・77段物>

☆あまた女郎衆のいるその中で(トコセー トコセー)

 お職女郎の白糸こそは(ソコタナ ソコタナ)

☆年は十八きれいなお方 愛嬌よければ皆人さんが

☆我も我もと名指しで上る わけてお客を何方と聞けば

 

 

 

●●● ヨイヤサノセ(その1) ●●●

 海部方面の所謂「ヨーヤセ節」の類と広義に見れば同系統かと思われるが、ここでは分類の都合上、別項とした。「その1」には、テンポがのろまで陰旋のものを集めた。大野地方北西部から直入方面にかけての伝承で、この種のものとしては最も広範囲に行われているものである。

 

1-1-1 盆踊り唄「二つ拍子」 大野町夏足(大野) <77・77段物>

☆揃うた揃うたよ踊り子が揃うた(ヤレショー ヤレショー)

 秋の出穂よりゃしなよく揃うた(ア ヨーホイヨーホイ ヨイヤーセー)

☆踊りゃいろいろ数ある中で 志賀のゆかりの道翁の話

 

1-1-2 盆踊り唄「左さし」 大野町片島(大野) <77・77段物>

☆ごめん下され お座元様よ(ヤレショー ヤレショー)

 それについでは村方様よ(ヨーイヤセー ヨーイヤセー)

☆聞けば今夜は供養じゃそうな あまた大勢引き連れまして

 

1-1-3 盆踊り唄「二つ拍子」 朝地町上尾塚(上井田) <77・77段物>

☆エー 盆の踊りは供養の踊り(ヤレショーヤレショー)

 色気入らぬ口説をしましょ(ハーヨーイ ヨーイ ヨーヤーセー)

☆志賀のゆかりの道翁の話 道翁生まれて身の丈高く

 

1-1-4 盆踊り唄「二つ拍子」 朝地町志賀(上井田) <77・77段物>

☆揃うた揃うたよ踊り子が揃うた(ヤレショーヤレショー)

 秋の出穂よりゃ品よく揃うた(ヨーイヨーイ ヨーヤーセー)

☆さあさ踊ろよ手拍子揃え 響く太鼓の囃子につれて

 

1-2-1 盆踊り唄「二つ拍子」 直入町小津留(下竹田) <77・77段物>

☆ハー わしが口説はもうこれ限り(アヨイトセー ドッコイセー)

 しばし間の声継ぎゅ頼む(ハーヨイヤサノセー ヨイヤサノセー)

 

1-2-2 盆踊り唄「三つ拍子」 直入町長湯(長湯) <77・77段物>

☆ごめん下さいこの家の亭主(ヤレショードッコイショ)

 それに継いでは村方様よ(ヨイヤサノセー ヨイヤサノセー)

☆できたできたよ片輪ができた できた片輪をそりゃ丸くせよ

 

1-2-3 盆踊り唄「三つ拍子」 直入町下河原・原・柚柑子(長湯) <77・77段物>

☆ごめん下さいこの家の亭主(ヤレショードッコイショ)

 それに継いでは村方様よ(ヨイサノセー ヨイサノセー)

 

1-2-4 盆踊り唄「三つ拍子」 久住町都野(都野) <77・77段物>

☆ごめん下されこの家の亭主(アラヤーレナー ソーライナー)

 しばし間の坪貸しなされ(アラヨイヤサノセー ヨイヤサノセー)

☆盆の踊りは伊達ではないよ 先祖・祖先の供養踊り

 

1-2-5 盆踊り唄「ヨイヤセ」 竹田市古園(宮城) <77・77段物>

☆ごめん下されこの家の亭主(ヨーライナ ソーライナ)

 今日の踊りは御供養の踊り(アラ ヨイヤセー ヨーイヤーセー)

☆でけたでけたよ 大輪がでけた でけた大輪を崩しちゃならぬ

☆盆に踊るは伊達ではないぞ 先祖代々残せし踊り

 

 

 

●●● ヨーヤセ(その2) ●●●

 テンポがのろまで、陽旋のものを集めた。荻から白丹、隣接する阿蘇方面で広く唄われている。

 

2-1-1 盆踊り唄「二つ拍子」 荻町柏原(柏原) <77・75一口>

☆二つ拍子でしばらく間(ヨーイナー ヨーイナー)

 どなた様にも一輪の願い(ハーヨーヤーセー ヨーヤーセー)

☆盆の踊りは伊達ではないよ 先祖代々 サマ 供養踊り

 

盆踊り唄「二つ拍子」 荻町瓜作(柏原) <77・77段物>

☆盆の踊りは アー伊達ではないよ(ヨーイナー ヨーイナー)

 先祖代々供養の踊り(ハーヨーヤーセー ヨーヤーセー)

☆踊るうちではあの娘が一よ あの娘育てた親見たい

 

盆踊り唄「門入り」 久住町寺原(白丹) <77・77段物>

☆盆の踊りは アー伊達ではないよ 先祖代々供養の踊り

☆老いも若きも心を合わせ みんな揃うて踊ろじゃないか

☆これが先祖の祭りとなるよ 目には見えぬが草葉の陰で

☆村のみんなを仏が守る 守る仏を大事にすれば

☆村も栄る家庭ものびる 年に一度の行事の一つ

☆長く久しくこりゃ永遠に 孫子の末まで残そじゃないか

 

 

 

●●● ヨーヤセ(その3) ●●●

 「その1」「その2」ほどのろまではなく、陽旋のものを集めた。同じ陽旋でも、「その2」とは節が若干異なる。犬飼周辺で唄われている。

 

3-1-1 盆踊り唄「新平さん」 犬飼町栗ヶ畑(長谷) <77・77段物>

☆私ゃこの村 百姓の生まれ(ヤレショー ヤレショー)

 何か一声口説いてみましょ(アーヨーヤーセー ヨーヤーセ)

 

3-1-2 盆踊り唄「由来」 千歳村長峰(上井田) <77・77段物>

☆ごめん下され お座元様よ(ヤレショー ヤレショー)

 それについでは村方様よ(ヨーイヤセー ヨーイヤセー)

 

3-1-3 盆踊り唄「かぼちゃ」 千歳村長峰(上井田) <77・77段物>

☆それじゃどなたも かぼちゃでござる(ヤレショー ヤレショー)

 私ゃ貰うても長いこたやれぬ(アヨーイヤセー ヨーイヤセー)

☆それじゃここらで 理とのぼりましょ 今度願うのはお京の口説

 

3-2-1 盆踊り唄「二つ拍子」 三重町菅尾(菅尾) <77・77段物>

☆エーヘー 節は二つで地はやりかけの (ヨーイヨーイ)

 今のやりかけせせろじゃないか(セーヨーヤーセー ヨーヤロナー)

 

 

 

●●● ヨーヤセ(その4) ●●●

 これは「その3」の節をさらに速めて、音頭を短くしたもの。1句を半分に割り、畳みかけるようにして唄う。長谷周辺の局地的な流行。

 

4-1-1 盆踊り唄「かぼちゃ」 犬飼町黒松(長谷) <77・77段物>

☆それじゃ皆さん(アラドスコイドスコイ)

 かぼちゃでござる(アラヨーヤーセー ヨーヤーセー)

☆しばし間どま(アラドスコイドスコイ)

 かぼちゃでやろな(アラヨーヤーセー ヨーヤーセー) 

 

 

 

●●● 糸引き ●●●

 作業唄の転用。伊美で流行したが全く廃絶している。

 

1-1-1 盆踊り唄「糸引き踊り」 国見町伊美(伊美) <77・45一口>

☆何が因果でヨ 糸引きを習うたヨ(アラ気を兼ね苦労するよ)

 

 

 

●●● 姫島の盆踊り唄 ●●●

 姫島のみの伝承。非常によく知られた唄だが、県内他地域の盆踊りには影響しなかったようだ。

 

1-1-1 盆踊り唄 姫島村(姫島) <47・75一口>

☆唄えと責めかけられた(ノホホーヤホイ ソレワサ)

 ア唄いかねたよこの座敷(この座敷)

 ノホホーヤホイ ソレワサ(ア唄いかねたよこの座敷)

☆座敷はめでたい座敷 鶴と亀とが舞い遊ぶ

 

 

 

●●● 分類不明のもの ●●●

 

1-1-1 盆踊り唄(直入郡) ※『俚謡集』より

☆先の太夫さんな京都な江戸な ヤレショ

 江戸じゃ見られぬ京都ではない ハーヤンソレサ

 

1-1-1 盆踊り唄(直入郡) ※『俚謡集』より

☆エーヘー わしは佐伯のザル棒せがれ ザルはぼけザル 魚は腐れ

 ヨヤヨイ ザルはぼけザル 魚は腐れ エヘヘー 

 ザルはぼけザル 魚は腐れ ヘー ザルはぼけザル 魚は腐れ

 ハー ヨイトマカセノ ヨヤヨイ

 

1-1-1 盆踊り唄(直入郡)

☆サー どうで弓引きゃ臼杵がもとよ 臼杵もとなら佐伯が浦よ

 

1-1-1 盆踊り唄(直入郡) ※『俚謡集』より

☆様よあれ見よ御嶽に ヨイトナーヨイトナー

 みかん売り子が サマ火をとぼす ヤーソレ ヤーソレサ

 

 

 

●●● 和讃 ●●●

 

1-1-1 盆踊り唄「余念仏」 上浦町浅海井(東上浦) <和讃>

☆南無阿弥陀仏(南無阿弥陀仏 南無阿弥陀)

 これはこの世の(ことならず 死出の山路の裾野なる)

☆南無阿弥陀仏(南無阿弥陀仏 南無阿弥陀)

 賽の河原の(物語 聞くにつけても哀れなり)

 

2-1-1 盆踊り唄「地蔵和讃」 鶴見町羽出浦(東中浦) <和讃>

☆南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀

 帰命頂礼地蔵和讃 一つや二つや三つや四つ

☆南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀

 七つに足らぬ幼子が 一度娑婆に生まれ来て

☆南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀

 錦や綾を着飾りて 死して冥土に行くときは

 

3-1-1 盆踊り唄「念仏踊り」 本匠村山部(因尾) <和讃>

☆そもそも都の傍らに ルイシと申せし女人あり

 南無阿弥陀 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀

☆死するという字があらばこそ 呼べば我が家に在りしたが

 南無阿弥陀 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀